環七新新代田店の特徴
- 店の位置付けや文化:環七新新代田店は、ラーメン二郎の直系店舗の一つで、2014年の店主交代により「新新代田店」としてリニューアル。地名が「新代田」なので「新・新・代田」ではない点に注意。旧店主との師弟関係はなく、味やスタイルは全く異なる。この店は非乳化スープと極太麺で知られ、ジロリアンの間では「キレのある醤油」と「ボキボキの麺」が評価される。店内の雰囲気は真剣そのもので、ルールを守ることが求められる。
- 店主や助手の情報・雰囲気:店主は歌舞伎町店出身で、無頼漢のような雰囲気を持ちつつ、効率的で緊張感のある運営を行う。助手は通常1~2名で、店主と共にスピーディーなオペレーションを展開。接客は必要最低限で、初心者にはやや厳しく感じるかもしれないが、ルールを守れば問題なし。
- 味の傾向:スープは非乳化で、豚骨醤油のキレが強く、液体脂がしっかり感じられる。出汁の濃さは中程度で、脂の存在感が強いのが特徴。麺は平打ちの極太麺で、低加水による硬めの食感が楽しめる。量は二郎標準よりやや少なめ。豚は中サイズで、グミのような弾力とカエシの染みた味わいが魅力。
- 他店舗との違い:他の二郎店舗と比べ、麺の太さと歯ごたえが際立つ。スープの非乳化度は高めで、脂のインパクトが強い。接客は厳格で、歌舞伎町店のような緊張感が漂う。空気感は「食べることに集中する」スタイルで、雑談やゆっくり食べるのはNG。
- 客層の傾向:地元民、近隣の学生、熱心なジロリアン、たまに観光客が訪れる。平日は比較的落ち着いているが、週末は行列が長くなることも。初心者も多いが、ルールを知らないと戸惑う場面が多い。
- 初心者が戸惑いやすいポイント:
- ルール: 撮影はラーメンのみ許可、店内や券売機の撮影は禁止。
- 並び方: 外での待ち方や食券購入のタイミングが独特。
- コール: 「ニンニク入れますか?」のタイミングで焦らないよう準備が必要。
メニュー
券売機は店内に入ってすぐの場所にあり、操作はシンプルだが現金のみ(紙幣対応)。2025年現在のメニューと価格は以下の通り。
メニュー名 | 価格(税込) | 麺量(茹で前) | 備考 |
---|---|---|---|
小ラーメン | 950円 | 300g | 標準メニュー |
大ラーメン※平日のみ | 1050円 | 450g | 小ラーメン+100円 |
小豚ラーメン | 1100円 | 300g | 豚5枚 |
小豚Wラーメン | 1250円 | 300g | 豚8枚 |
追加トッピング | 50円~100円 | – | 生卵、玉ねぎ、鰹節など |
限定メニュー | +100円~200円 | – | 冷まし中華、汁なしなど |
麺少なめ(200g)や麺半分(150g)、薄味のオーダーが可能。ただし、麺マシや硬め、油抜きは不可。不定期の限定メニュー(例:トマト味噌ラーメン+200円、グリーン煮干し+100~300円)はX(@26shinshindaita)で告知される。値上げ履歴は明確ではないが、2023年には小ラーメンが900円だった記録があり、2025年で950円に上昇している(ラーメンデータベース)。
並び方と食券購入タイミング
食券購入前に列に並ぶ。
- 外待ち: 環七沿いの歩道に沿って並ぶ。電柱や歯科医院の看板前は避ける。
- 店内移動: 先頭2名が店内に入り、券売機前のスペースが空いたら食券を購入。
- 店内待ち: 購入後は店内奥の待機スペースで待つ。席が空き次第着席。
待ち時間は平日で約20分、土日は30分以上になることも。屋根はないので、夏は日傘や帽子、冬は防寒具がおすすめ。Xでは並び状況や「途切れました!」などの実況投稿が頻繁にあり、最新情報をチェックすると良い。
曜日 | 待ち時間目安 |
---|---|
平日 | 15~30分 |
土日祝 | 30~60分 |
コール方法と対応
トッピングのコールは、店員から「ニンニク入れますか?」と聞かれたタイミングで行う。選択肢は以下の通り。
- ニンニク: あり/なし(少量でマイルド)
- ヤサイ: あり/なし/マシ(増しは不可の場合も)
- アブラ: あり/なし(味付き脂)
- カラメ: あり/なし(醤油ダレ強め)
マシマシは基本的に不可。初心者は「ヤサイニンニクアブラ」とシンプルにコールするのが無難。緊張しないコツは、事前に注文をメモに書いておくこと。店員のテンポが速いので、はっきり大きな声で伝えるべし。
設備・サービス
項目 | 内容 |
---|---|
給水機 | セルフサービス、冷水 |
卓上調味料 | なし |
コップ | 紙製またはプラスチック製 |
ティッシュ | なし |
自販機 | 店内なし、近隣にあり |
荷物置き | 椅子下スペース |
傘立て | なし |
レンゲ | なし |
トイレ | 店内奥、詳細後述 |
トイレ情報
トイレは店内奥にあり、シールだらけのドアが目印。電気スイッチは内側の左手にあるので、使用後は消灯を忘れずに。男女共用で狭め、清潔さは標準的。ウォシュレットはなく、便器メーカーは不明。手洗い設備はシンプルで使いやすいが、混雑時は譲り合いのマナーが求められる。
店内の座席・雰囲気
カウンター8席のみで、仕切りはない。荷物は椅子下やカウンター後ろの段ボール箱に、上着は壁のハンガーに置く。店内はBGMなしで静か、客同士の私語はほぼなく、食べることに集中する雰囲気だ。匂いは濃厚な豚骨醤油の香りが充満し、換気は標準的。
接客・店主・助手の印象
店主は歌舞伎町店出身で、無頼漢のような雰囲気。助手1~2名と合わせ、テキパキとした運営で知られる。接客は厳格で、ルールを守らない客には注意が飛ぶことも。初心者はルールを守れば問題ないが、緊張感は覚悟しよう。
ロット・食べるスピード
ロット(一度に調理する人数)は3~6人。暗黙のルールとして、ロットを崩さないよう素早く食べることが求められる。遅いと周囲の視線を感じることもあるので、マイペースすぎるのは避けよう。静かに、集中して食べるのがジロリアンの流儀だ。
営業時間・定休日
曜日 | 営業時間 | 備考 |
---|---|---|
月 | 休業(不定休) | Xで確認 |
火~日 | 11:00~15:00頃 | 麺切れで早期終了あり |
臨時休業はX(@26shinshindaita)で告知される。「死刑宣告」(麺切れ)は13:00~14:00頃に起こりがちで、Xで「いまいるひとでおわりですごめんなさい!」と投稿される。12:00までに行けば回避できる可能性が高い。
アクセス・周辺情報
住所は東京都世田谷区代田5-29-5(Google Maps)。京王井の頭線新代田駅から徒歩1分、改札を出て右に進み、環七沿いを少し歩くと見える。店前はシンプルなビルで、看板が目印。周辺にはローソン(徒歩1分)やセブンイレブン(徒歩3分)があり、飲み物や軽食の調達に便利(Google Maps)。駐輪場は新代田駅近くの区立駐輪場を利用(世田谷区)。
実食レビュー
■大ラーメン(1,050円)
■コール:全部(ヤサイニンニクアブラカラメ)
全国のジロリアンたちを熱狂させた新代田二郎。その理由の一つに「FZ醤油」の存在は欠かせない。FZとは「二郎専用醤油」とも言える存在で、ここ新代田店では完全非乳化のスープにこのFZをぶち込んだ、パンチ力抜群の一杯を提供している。

この特製醤油が、全国のジロリアンたちの心に火をつけ、どこの店舗でも“ロットバトル”と呼ばれる熱き戦いを巻き起こしているのだ。時には戦(いくさ)と化すこの争い、その熱量たるや軍事演習かと思うほど。だが、恋愛市場では案外おとなしめというのも、またジロリアンの不思議な魅力。
「愛と平和があれば戦争なんて起きない」なんて文学的なロマンを語る人もいるけれど、人間の本能は案外シンプルで、極限状態の中にこそ燃え上がる情熱があるのかもしれない。ミリタリーファッションや戦闘機にときめいてしまう矛盾した感情も、どこかで二郎への情熱と重なる部分がある気がする。
もし戦時中にFZ醤油とグルエースが存在していたら、アメリカ兵の軍用品リストに加わっていたかもしれない──そんな妄想が湧くほど、凄まじい中毒性があるのだ。
さて、今回は平日限定の「大ラーメン」を求め、前回の休日訪問で断られたリベンジを果たすために再訪問。外の貼り紙には「小」のみの提供とあるが、裏技的に現金100円を添えれば大サイズに対応してくれる(※要事前ヒアリング)。今回はその裏メニューをチョイス。助手さんから「いけますか?」と確認が入り、もちろん首を縦に振る。
券売機から出てきたのは、銀色に輝く珍しいカード型の食券。カウンターに置き、調理が始まる。ロットは1回で6杯、事前に麺量も伝えてあるので進行もスムーズ。
先頭の方が「ヤサイマシマシ」で攻めていたので、様子を伺っていたが意外に緩やかな山。これはいけると判断して「全マシ」をコール。見た目は高山系だが、実際は麺が下から押し上げているためヤサイの量は控えめ。
豚を奥に避けてスープを直丼。まずオイリーさが舌に広がり、FZとグルエースがガツンと効いた非乳化スープが喉を駆け抜ける。これは紛れもなく“THE 二郎”。
天地返しして現れた麺は、短め(平均15cmほど)でネジレのある極太タイプ。ワシワシと豪快な食べごたえは、まさにジロリアンのためにある。麺量は550gほどでボリュームも圧巻。

豚は比較的薄めだが、大判のチャーシューが2枚ドカンと乗る。ニンニクはスプーン一杯、アブラはお玉でとろりと注がれ、ヤサイの下に隠されている演出も楽しい。
非乳化好きにはたまらない一杯でした。ご馳走様でした。
初心者ガイドまとめ
初めての訪問は緊張するかもしれないが、以下の流れを押さえれば大丈夫だ。
- 並び: 環七沿いに並び、看板前を避ける。食券は店内に入ってから購入。
- 注文: 小ラーメン(950円)が初心者におすすめ。麺少なめも可。
- コール: 「ヤサイニンニクアブラ」など、事前に決めておく。
- 食事: 静かに素早く食べ、丼をカウンターに置いて布で拭く。
- 撮影マナー: ラーメンの写真のみOK。店内や店員の撮影は禁止。
Xでの投稿は控えめに、並び状況や限定メニューの情報収集に活用しよう。
SNS・レビュー分析
- Google Maps: 3.8/5(741件のレビュー)。アクセスの良さと味が高評価だが、厳格なルールに戸惑う声も(Google Maps)。
- ラーメンデータベース: 88.4/100(675件、201人)。非乳化スープと極太麺が好評(ラーメンデータベース)。
- 食べログ: 具体的な点数は不明だが、608件の口コミで賑わう(食べログ)。
外国人観光客への配慮
英語メニューや外国語表記は確認できず、注文は日本語が基本。店員の対応は効率重視で、特別な外国人対応のエピソードは見当たらない。事前に「ニンニク入れますか?」への回答(例:「ヤサイニンニクアブラ」)を練習しておくとスムーズ。ブログやXを参考に、基本フレーズを覚えて挑戦しましょう。
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